ChatGPTを使って夏休みの自由研究のテーマを考えてみた

こんにちは!DanRanの岡本です。 今日は現在運営しているプロダクト「タッチであそぼ!あかまるどれかな?」から離れて、今話題の生成AIに関するお話を。

新しいテクノロジーが世に広まると、必ずと言ってよいほど、その悪用をどう防ぐか?といった議論が出てきます。ChatGPTで言えば、たとえば教育現場での児童・生徒の利用をどうコントロールするかが、かなり話題になっているようです。

具体的には、夏休みの宿題の定番「自由研究」や「読書感想文」や、大学の課題レポートといったものを生成AIに作らせてしまうようなケース。使える技術は使った方が良いと思う反面、本来学習の成果を伸ばすためにあるはずの課題を、ただ終わらせることだけに技術を活用するのも残念なことのように思います(そもそもAIで解決できる宿題を人間がやる必要があるのか?という議論は一旦おいておきます)。

できることなら、期待される学習の成果を、生成AIを活用することで最大化する―そういう考え方でこどもたちには技術を活用してほしいと思います。僕たちの事業目線で言えば、どういうサービスであれば、こどもたちが単純に出された課題を終わらせることにとどまらず、よりよいアウトプットを出す手助けをしてあげられるのか…ということが、「こどもたちが自由に人生を歩む社会をつくる」をミッションに掲げているDanRanとして考えていかなければならないことなのではと思っています。

前段が長くなりましたが、今回のブログでは僕自身が実際に生成AIを使って、これまた夏休みの宿題の定番「自由研究」に取り組んでみたいと思います!

…というのも、僕自身、「自由研究」というのがとても苦手で。何が苦手かって、「自由」と言われてしまうと、一体何を研究してよいのかわからなくて、「もうちょっとお題をちょうだい!」と毎夏悩まされていました。

というわけで今回は、ChatGPTに相談して、夏休みの自由研究の課題を決めたいと思います!(実際に研究するのはまた別の機会に)

夏休みの自由研究のテーマをChatGPTに聞いてみる

まずはChatGPTを起動、適当にこんなの打ってみました。

ChatGPTに夏休みの自由研究のテーマを聞いてみる

おいおい、そんなんじゃダメでしょ、って思いますよね。それくらい僕もわかっていますけど、少しずつレベルアップしていきましょう! というわけで、先ほどの質問に対する答えは下のようになりました。

ChatGPTが提案した自由研究のテーマ

うーん、ざっくり過ぎる。ChatGPTもやや自信がなさそうですね。願われてしまいました。

プロンプトに前提条件を追加して自由研究のテーマを深掘りする

どうやらChatGPTにも命令の仕方があるということで、ちょっと聞きかじったプロンプトを書いてみました。

こんな感じ。

プロンプト��に前提条件を追加して自由研究のテーマを深掘りする

なんか楽しそうな切り口を提案してくれるのではないかと期待。今度はどうでしょう。

プロンプトを工夫した場合のChatGPTが提案した夏休みの自由研究のテーマ

まだちょっとふんわりしている気もしますが、だいぶ方向性が見えてきました。

今度は自由研究のルールとして設定されそうな要件を定義して、それに沿ったテーマを改めて提案してもらいます。 無意識のうちに、優先度の高い順番にテーマを挙げていましたね。休みの午後はほぼスポーツを観戦している僕なので、スポーツ観戦の切り口を深めていきましょう。

そういえば、「自由研究」って、全く自由なことってないですよね。僕だけか?

たとえば、「あなたの街に関すること」みたいなテーマが設定されていたり、「インタビューを実施すること」みたいな研究手法に縛りが設けられていたり。

ここでは、「フィールドワークが伴うもの」「誰かにインタビューすること」というお題が担任の先生から課されたことにしておきます。また、小学生が研究するものなので、一応「小学生らしいテーマ設定であること」というのも足してみます。

「小学生らしいテーマ設定であること」を追加し自由研究のテーマを深掘りする

「小学生らしいテーマ」といった漠然とした要件をChatGPTをどこまで理解(?)してくれるのか未知数ですが、とりあえずこれで行ってみましょう。

ちなみに僕は誰かにインタビューするのとかめちゃくちゃ苦手でした。このテーマで本当にインタビューうまくできるのかな?など、あれこれ考えていると余計にテーマが決められなかったこどもでした。なので、テーマを決めるときに相談相手がいるのは心強いですね。

スポーツ観戦をテーマにした自由研究のテーマ案

ちゃんと要件に沿って、どういうことをするべきかまで提案してくれました。ユニークな切り口とまでは行きませんが、これならひとかどの自由研究はできそうです。ただ、選手に直接インタビューというのはちょっと非現実的かもしれませんね。というわけで、3.「私の好きなスポーツイベントの裏側」を研究してみましょう。

自由研究のまとめ方をChatGPTに提案してもらう

最後に、ChatGPTが提案してくれた研究テーマに関して、どういう流れでこの課題をまとめるべきなのかもChatGPTに聞いてみましょう。なんとなくこういうことの方が得意そう。今回は簡単に…。

自由研究のまとめ方をChatGPTに相談してみる

そして、ChatGPTの回答はこちら。

ChatGPTが教えてくれた自由研究のまとめ方①

ChatGPTが教えてくれた自由研究のまとめ方②

だいぶ自由研究らしくまとまってきました!調べ学習の方向性も定まって、調べるべきポイントも明確になりました。実際にまとめてみると、「4.イベント関係者のインタビュー」は必要なのかな?とか思わないこともないですが、とりあえずよしとしましょう。

まとめ

ChatGPTを活用することで、無事に(?)自由研究のテーマを決めることができました。もう少し、自分の興味など前提となる情報を入力してあげると、より具体的な内容を提案してくれるかもしれませんね。

また、お子さんが取り組むときにつまずきやすいポイントである、「まとめ方」についてもChatGPTが解決してくれました。「まとめ方」のような、斬新さやクリエイティブさよりも、型に沿ってだれでもわかりやすくするようにする作業は特にChatGPTに相談する価値がありそうです。

1日でも早くテーマが設定できると、課題に取り組む時間もたっぷりとれるので、まずはお子さんとChatGPTに相談してみるのはいかがでしょうか。

注意

・今回の記事ではChatGPT version 3.5を利用しました。

・ChatGPTの回答は必ずしも正確なわけではありません。お子さまが活用する際は、おうちの方が一緒に内容を確認したり、信頼できる情報源で調べ直す等してください。 ・ChatGPTの回答をそのままコピーして流用する行為は、お子さまの学習効果を失くしてしまうだけでなく、場合によっては第三者の著作権等を侵害してしまう可能性があります。回答をコピーして使うのは絶対に避けましょう。

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